2013年8月19日月曜日

ネタメモ027(装甲飛行船に対抗する潜水艦を考える)

久々のネタメモ。

今回は、装甲飛行船と戦うハメになる可哀想な潜水艦についていろいろ調べてみた。

その前に、時代設定だが、昭和7年後半(1932年後半)ということになった。

これは、伊5号の就役が昭和7年7月であることと、翌8年の2月には日本が国際連盟を脱退してしまうため、伊5号が国際連盟に所属できるのがこの期間しかないためだ。

伊5号は竣工時より航空機の運用能力が与えられ、後に航空機射出用のカタパルトを装備した始めての潜水艦になるのだが、これは昭和8年の改装による。

このため、昭和7年が舞台となると、伊5号にはカタパルトがないことになってしまう。

以前の設定でカタパルトなしとしていたのはこれが理由である。

ちなみに、伊5号潜水艦に搭載されたカタパルトは、呉式一号二型という圧搾空気を動力にしたタイプ。

帝国海軍で使用されたカタパルトというと、呉式二号系の火薬式がよく知られている。

圧搾空気式は火薬式と比較して連続射出能力が低いという欠点があるが、搭載機数が少ない潜水艦では、運用や安全性などの面から圧搾空気式が選択されたのだろう。

この呉式一号の原型である呉式一号一型は昭和3年に巡洋艦衣笠に搭載されているので、まあ潜水艦搭載のための改造は必要だろうが、昭和7年の時点で伊5号に搭載されてもおかしくはない。

海賊捜索のための能力向上や潜水艦での航空機運用の実績を積むため、前倒しで設備されたということにしてもいいだろう。

ただし、この場合は本来艦橋の前後に1門ずつ装備されていた12.7cm高角砲が、前部甲板の1門のみになってしまい、対空戦闘能力が大幅に低下してしまう。

とはいえ、国連に出向する時点では相手が装甲飛行船であることはわかっていないし、捜索のための能力向上としてカタパルトと選択するのは間違いではない。

この呉式一号二型は射出重量約2t、速度秒速26m程度であると考えられる。

実は、呉式一号二型の資料がなく、能力の詳細がわからないのだが、原型である呉式一号一型と大きな差はないだろう。

潜水艦というかなり限定された空間に装備するため、却って能力が下がっている可能性もある。

もっとも、伊5号で運用される航空機は、離床重量が最大で800kgしかない九一式水上偵察機であるため、多少能力が低くなっても問題はない。

九一式の特徴としては、潜水艦に搭載するため分解組み立てが可能であること、複葉単座で武装がないことなど。

武装がないというのは戦闘上非常に困ったことだが、現地応急で7.7mmぐらいの豆鉄砲をつけるぐらいはできるかもしれない。

取り付け場所が大問題ではあるが。

カタパルトにハナシを戻そう。

先に呉式一号の射出能力を書いたが、それを見れば分かるように、仮に砲弾のようなモノを乗せたとしても、大した距離は飛ばせないということが分かる。

なんでそういうコトになるのかというと、航空機射出用のカタパルトは、機体の強度や搭乗員の耐加速度能力という制限があるため、大砲のようにズドンと思いっ切り打ち出すわけにはいかないからだ。

実際、火薬式の呉式二号の開発途上、射出した航空機が墜落する事故が多数あったそうだ。

よくよく原因を調べてみると、射出時の加速度に耐えられず、搭乗員の首がポッキリ折れていたという。

これによって、加速度を抑えられる、ゆっくりと燃焼する火薬が開発されるまで、カタパルト自体の開発も停滞してしまったということ。

さて、こうなると「魚雷をカタパルトにのっけてスドン」という手は使えなくなるな。

潜水艦用の九五式酸素魚雷は重量約1.6tだから、射出能力的にはギリギリとはいえ不可能じゃないんだがなあ。

ちなみに、現役の米空母で使用されている蒸気式カタパルトは、重量2t程度の乗用車なら2kmぐらい飛ばせるといわれている。

武器として使用するならこれくらいの能力が必要ということか。

次なる手段を考えねば。

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