2011年10月13日木曜日

ネタメモ018(超長距離砲その2)

久々にネタメモですよ?

今回は超長距離砲の続き。前回は超長距離砲を含めた大砲ってのはメンドイから使いにくいってハナシで終わってましたね?

そうなると超長距離砲なんかイミねーとゆーサビシー結論になってしまうので、今回はそれでも超長距離砲を作るとしたら、どの辺りに利点を見出すかっておハナシですよ? いろいろ技術的な問題ってのもありますケド、まずはソレを作るってコトにならないとそこまで辿り着けませんからー。

(続き)
そんなに使いにくいんだったら大砲なんかやめてミサイルだけにしちゃえばいいと思うんだけど、実際の軍隊で大砲を全廃したところがないということは、大砲にもそれなりのメリットがあるということだろう。もしかしたら、近代戦で超長距離砲が実現するポイントはそこにあるのかもしれない。

現在、戦線よりはるか後方の敵拠点を攻撃する手段としては、戦略爆撃、長距離ミサイル(弾道ミサイルや巡航ミサイル)があるわけだけども、じゃあ超長距離砲とこれらの手段を比較してみることにしよう。まーこれ以外にも特殊部隊や人間爆弾による破壊工作なんかがあるんだけど、別の話になっちゃうんでやりませんよ?

まず戦略爆撃との比較。戦略爆撃は、大型の爆撃機に爆弾なりを搭載して、敵地の奥深くまで飛んで行き、後方の拠点に爆弾を落っことすというもの。敵地の奥深くに飛ぶ必要上、長距離を飛行できる機体でないといけないから、必然的に大型の機体がその役に使用される。十分な効果を上げるためにはある程度の量を投下しなけりゃならないから、この点からも戦略爆撃機は大型になりやすいね。機数で補うって方法もあるけれど、コストパフォーマンス的にはあんまりオススメされないね。飽和攻撃でも目指すなら別だけど。
また話が逸れかけた。
さて、大型の機体ということは戦闘機など小型の機体に比べて鈍重になってしまうから、目的に到達する前に敵戦闘機の攻撃を受けると爆撃が失敗してしまいやすい。つまり、目標上空の制空権が不可欠なわけだ。第二次大戦の末期に日本に対して行われた戦略爆撃では、必ずしも絶対的な制空権があったワケじゃないんだけど、投入されたB-29は日本の戦闘機が自由に行動できない高高度を侵攻することができたから問題はなかった。まーコレは高高度域の制空権を確保していたというコトもできるんだけどね。対ドイツの戦略爆撃では、ドイツ空軍の撃滅ができるまでは連合軍側も相当な損害を出したし、このため、米軍は爆弾の搭載量がB-29よりも低くても、生存性が高いB-17を大量に投入したんだね。
しかし、超長距離砲の場合は、飛んでいくのは砲弾だし、速度が初速で1500m/s以上(ムカデ砲の場合)だからマッハ4を軽く超えている超高速だ。通常の戦闘機では迎撃は不可能だろう。もし迎撃されたとしても、大砲自体は安全圏にあるんだから、すぐに次を撃てばいいだけのハナシだ。
もっとも、最近では戦略爆撃も銀翼連ねた大編隊が飛んでいくんじゃなくて、敵の制空権ギリギリまで大型機で巡航ミサイルを運んで行き、撃ちっぱなしで帰ってくるってのが主流だけども。制空権を確保しなくてもいいから、莫大な被害が出やすい航空撃滅戦をやらずに済ませられるようになっているんだね。

同様に、現地の制空権を持たなくても攻撃可能なのが弾道ミサイルなどの長距離ミサイル。これらは発射されるといったん成層圏などの高空に飛び出して超高速で落っこちてくるから、レーダーで捕捉はできても迎撃が難しいとされている。最近ではイージスシステムで弾道ミサイルの迎撃実験に成功してるんだけど、実戦はやってないから確実性はまだ藪の中といったところだ。

でまあ長距離ミサイルと比較した超長距離砲の一番簡単で分かりやすいメリットは経済性だろう。大砲は確かに本体は高価で鈍重だけど、砲弾そのものはミサイルに比べるとかなり安いといえる。
一般的な野砲である陸自の155mm砲FH70の砲弾だと、弾体と信管、発射薬をひっくるめておおよそ1発20万円ぐらいらしい。これに対してMLRSで使用されるM26 227mmロケット弾は1発あたり6千万円ぐらいのようだ(換算レート:1ドル=70円)。まあ、モノの性質(1発あたりの制圧面積トカー)が相当に違うので一概に比較はできないんだけど、単純な価格では300:1だね。
では長距離ミサイル弾はというと、価格が公表されている潜水艦発射弾道弾のトライデントD5は1発20~22億円といったものだそうだ(本体のみ。核弾頭を搭載すると余裕で100億円を超えるみたい)。
トライデントの場合は発射装置が戦略原潜だから、これを含めたお値段でも超長距離砲を超えてしまう可能性が高い。もっとも、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の場合は位置の秘匿という最大のメリットが価格の問題を凌駕しちゃうんだケドねー。

維持費の点でも、長距離ミサイルは相当な額がかかるから、ホイホイ気軽に装備するわけにもいかないってのもあるね。こうした兵器は先制攻撃、もしくはソレに対する報復として使用されるコトが多いモノなので、有事即応性が重要だから、戦争が始まってから作るってわけにもいかないからね。

(ここまで)

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