2010年9月18日土曜日

JAXA続きの続き

Mロケットを十分に堪能したところで、屋内展示に移動。

専用の施設ではなく、研究管理棟のロビーに作られているせいか、真ん中に会議室などへ上る階段があったりしてせせっこましい印象だ。

まあ、専用の施設なんかレンホーが許しちゃくれないだろうから、制約の中で頑張っているJAXAを責めるわけにはいかない。

まあ、こういうことはナンボ言っても埒が明かないのでこの辺で止めにして、展示物を見ていくことにしよう。

あと、子供向けにスタンプラリーもあったりするが、ハヤカワさんは大人なのでガマンする。別に大人はダメだとも書いていないが、なんとなく。

で、館内は写真撮影ができるのではあるが、ハヤカワさんは写真など撮っていない。だから文字だけのレポートだ。
これは、先日も書いたが、ハヤカワさんはカメラを持っていないからだ。正確には某所にフィルムの一眼レフを預けてあるのだが、取りに行くだけで一日仕事なのでないのと同然。
まあ、気になったらJAXAのウェブサイトでも見れば山ほど写真があるので問題はない。大方の知識はウェブで得られる昨今、こういった施設では生で触れるということがいちばん重要だと思うので、自分の目で見たという事実があればそれでいいのだ。
大体、普通の博物館だと館内撮影禁止だからカメラがあったって持っていきやしない。こんなことなら街道筋の電気屋で安いデジカメでも買っていけばよかった。くそぅ。
アレ? 言うことが変わってる? いんだよ、細けぇこたぁ!

現在のメイン展示はやはり「ハヤブサ」だ。帰還したカプセルはもう展示していないが、実物大模型と「ハヤブサ」の軌跡を解説したパネルが置いてある。模型は太陽電池パネルを展開していることもあって、想像よりもかなり大きい印象だ。とはいっても、ハヤブサの辿った道のりを考えると、このサイズの機体に長距離を飛行するだけの機能と探査機構、そして二重三重のフェイルセーフ機構を組み込んだJAXAの技術力には驚嘆すべきものがあるのかもしれない。

しかし、これは非常に残念なことなのだが、ハヤブサに搭載されていた小型探査機ミネルバにはほとんど触れられていない。ハヤブサからの放出には成功したものの、イトカワ表面に着陸することができず、探査という目的では失敗だったから仕方がないとは思えるが、それはそれで大きな成果であることに変わりがないのだ。少なくとも、放出以降は自律動作で写真を撮影し、たった1枚とはいえあの遠距離からハヤブサの太陽電池パネルを捉えた写真を伝送してきたのだ。(ちなみに、地球からハヤブサに命令電波を送ると、届くのに約16分かかるそうだ。太陽の電磁波(光とかね)が地球に届くのが8分半ぐらいだから、およそその2倍ということになる。何にしても、とてつもない距離であることに間違いはない)
そして、着陸に失敗したのはイトカワの重力が事前の予想よりも小さかったことが原因なのだろうか? それとも遠隔操作の限界だったのだろうか? 機械の故障や人為的なミスか? 他に想定外の理由があったのか? 少なくとも、こうしたことを追求して、次に生かすためのデータは得られたはずだ。ハヤカワさん的にはそういったところを知りたいのだ。

ハヤブサばかり見ていても仕方がないので他の展示物も見て回らねば。

ハヤブサ以外は、スペースからしてしょうがないのだが、縮小模型と映像がメイン。

ロケットモーターの実物なんかも見たいところだが、昔の小型ロケットのものや衛星用でなければ置き場所がない。そういったものは筑波にあるのだが、気軽に行ける距離でもないので、やはり専用の施設で見られるようにして欲しいところだ。向かいの相模原市立博物館なんかで展示することはできないのか。便乗企画やってるんだし。

そういった中で、個人的によかったのは衛星のサーマルジャケットの構造がわかったこと。衛星の本体を包んでいる金紙みたいなヤツだが、要は宇宙は日向と日陰の温度差が激しくて、機器が損傷しやすいので、断熱材で包んで保護するというわけだ。
アルミを蒸着したフィルムや強化繊維を何重にも重ねて作られている。電磁波や宇宙線もある程度遮蔽できるのだろうか? 大気のない状態での被爆量はハンパないので、電子機器は厳重にシールドされているはずだが。
デブリとの衝突を考えると装甲板を貼ってもいいような気がするが、デブリの大きさと相対速度によってはどんなに強力な装甲板を貼っても無駄になる可能性があるし、第一そんなに重いものを打ち上げるのは不可能に近いから、サーマルジャケットがむき出しでも問題はないのということなのだろう。

まあ、通り一遍のレポートは他のサイトに腐るほどあるので、ここからはハヤカワさん的に気になることをいくつか挙げておこう。

展示を見ていけば過去から現在までについてはわかるのだが、将来の宇宙開発についての解説があまりないのは寂しい。個々の衛星を打ち上げるとかどうとかではなくて、日本の宇宙開発の目指すところという意味でね。やっぱりこれもレンホーがいるかぎり予定は未定にして決定にあらずだからダメなのか?

ハヤブサは大型な上にフレームに固定されて高い場所に設置されているからいいが、それ以外の展示物、特に手にとることができるようになっているものは、夏休みに押しかけた見学者が触りまくったんだろう痕跡がそこここに残っていた。要するにどこかしらが破損した物が多い。

金星探査衛星「あかつき」の模型は、上部の蓋を開けると内部を見ることができるようになっているのだが、手作り感満点の紙製で、太陽電池パネルを支えるアーム(ワリバシ?)がぐらついていて、補修用に養生テープらしきものが巻きつけてあった。いくら手荒に扱わないように書いてあっても、容赦のない子供の手にかかればひとたまりもない。モノに敬意を払うことを知らない大人はもっとやっかいだ。
もっとも、蓋を開けても内部の機構が再現されているわけではなく、スッカスカなので期待しすぎたハヤカワさんは拍子抜け。

他にも、月周回衛星「かぐや」では、四方向に張り出したアンテナが尖がっているのは見学者に危険があると判断したのだろう、ちょうど幼児の眼の高さぐらいだし、ダンボールと養生テープで先端をカバーしてあったりする。本体と太陽電池パネルがどういうわけか分離しているのも謎。

H-IIロケットの模型は固体ロケットブースターが外れかけてて、それをビニール紐で縛ってあったり。

ハヤブサからイトカワに投下されたマーカーに使われたビーズが入ったケースがあって、手に取れるようになっているのだが、ケースが角型なのに、ケースを置いておくスペースが丸型だったり。多分、何かで元のケースが破損したか、持ち去られてしまったからだろうが、いかにも間に合わせ感が漂ってしまう。

さらに、全体的に説明が足りない。ハヤブサとか重点的に説明されているものはあるが、他はただ置いてあるだけといった感じで、それがどういうものなのかという解説がまったくないものが多いのだ。
側面にYACと書かれた小さなロケットがあったのだが、自宅に帰ってググらないとこれが日本宇宙少年団のことだとは分からなかった。

まあ、そうはいっても予備知識があるハヤカワさんたちには面白いことは面白いものばかりだし、いつまで見ていても飽きないのだが、なんというか、こう微妙に残念なポイントが多いのが残念。

いや、JAXAの人たちは限られた予算や施設の中でできるだけのことをしているんだろうが、衛星の模型の支えに栄養ドリンクの瓶を使うこたあないだろう。しかも中身入ってるし。

これはアレか? 徹夜自慢か? オレらコレ飲んで頑張ってますー的な?
それはいいとしても、少なくとも製品のラベルは隠そうよ、曲がりなりにも国の機関なんだし。
はっ! そうか、これはそのうちリポD型のロケットでも開発して宣伝費を取ろうという魂胆だな?
そのうち、H-IIの横っ腹に「ファイト一発!」とか書かれるに違いない!
んで、知らんうちにテレビにケインが姿勢を崩したハヤブサを間一髪で立て直したりするCMが流れるのだ。そうに違いない! いや、テレビを見てないハヤカワさんが知らないだけで、実はもう流れてたりするのに決まっている!

友人とバカ話をしながらも2時間ばかり経過してしまった。次の予定があるので売店に移動してお土産漁り。ハヤカワさんはハヤブサのファイル3種組(500円)と最後に地球を撮った写真のファイル(210円)、絵葉書(400円)を購入。

次の予定である、市立博物館で上映されるハヤブサの全天周映画を鑑賞するためJAXAを後にする。


※1
あ、床に貼ってあった相模原市の衛星写真だけどね、端っこに写ってた飛行場は座間キャンプのだって。もっと厚木寄りかと思ってた。

※2
リポDの件。全天周映画のためにちょっと調べてみたところ、ハヤブサがイトカワに着陸するミッションのときに、プロジェクトチームが奮闘する様子がブログでリアルタイムで紹介されて、そこで次々につみあがっていくリポDのビンが話題になったんだそうだ。それで、その後プロジェクトチームに大正製薬から大量のリポDが贈られたそう。あの展示は、そういうのを知ってる人たち向けのシャレだということなのか。

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